8ビット箱

テープのロードエラー対策

Tape read error!!!
1980年代に販売されたマイコン用ソフトって、記録メディアとしてはカセットテープが主流。 音楽を聴くメディアとしても普通にこれが一般的なものだから、当時カセットテープで音楽を録音したり聴いたりしていた人には経験したことがあると思う、あの「わかめ状態」に陥るのはマイコン用テープも同じ。 わかめ状態になったり、磁性体が剥がれたりと、アナログなテープはじわじわと劣化していくわけで、最近のハードディスクやSSDなどのような、突然ダメになるっていうのはちょっと稀で。

この「じわじわと劣化」するために、怪しくなればバックアップを取る準備をしたり、テープに記録された「音」をあの手この手でマイコンが読み取れる状態まで復元することもできたり。 そう考えると、実はテープの方が長期保存に向いてるんじゃないか?と個人的には思うくらいで。 だって、今この文章を書いている2022年の12月(もうすぐ2023年)に、1980年頃に発売されたソフト(カセットテープ)がほぼ問題なく読み込んでゲームが遊べてしまうってのは、40年くらい経っても大丈夫ってことに。

各写真は使ってるNEC PC-DR311なので、他のデータレコーダーでは呼び方が違っていたり、場所が違っていることもあるのでその点はいい感じに読み替えて頂ければ。

ということで、40年経っても読み込めてるテープがほとんどだけど、やっぱり経年劣化に負けてしまうこともあるので、自分がエラー対策としてやってることをあげてみようかと。

1. まずはヘッドクリーニング

テープヘッド
これはもう鉄則。 エラーが出なくても、定期的にやっておくほうがいいと思う。 特に古くなったカセットテープは磁性体が剝がれやすい状態でもあるので、ヘッドが汚れやすくなってしまう。 ヘッドが汚れてしまうと、当然ながらデータとして録音されている「ぴーがー」の音にも曇りが。 データレコーダーって2ヘッド仕様ばかりだと思うけど(3ヘッドあったりします?たぶん無いと思うんですが)、赤丸で囲っている左側がテープを読み取るヘッド。

赤丸で囲んだ右側にあるピンチローラーも汚れてるので、それも綺麗にクリーニング。 これが汚れると、テープ走行が不安定になることもあって、ワウフラッターの悪影響で「ピーガー」の音程が揺れてしまう。

ちなみにテープ走行の最初にあたるヘッド、青丸で囲んだ部分は消音用ヘッド。 テープのロード自身には影響しないけど、もし使用済みテープを再記録(再録音)する場合にここが汚れていると、過去の音(データ)が消しきれずにロードして使う時にエラーになってしまうかも。 ついでに綺麗にしておいた方がいいと思う。

あと、最近は手に入れずらいけど、ついでに消磁するのもおすすめ。 ヘッドが磁化すると、ハイ落ちの原因になってしまって、これもまた若干ながらエラーを引き起こしてしまう要因に。

2. 出力レベルの調整とケーブルの接触不良改善

ボリューム
テープに録音されている音の大きさが大きすぎたり、もしくは小さすぎたりすることがある。 販売しているメーカーによって多少なりとも録音されている音の大きさは違っているので、ここの音量さじ加減でエラー回避できることはよくある。
プラグ

そして、マイコンとデータレコーダーを接続しているケーブルもじわじわ劣化していくわけで、特にケーブルを差し込むプラグが酸化したり汚れたりで、そこそこ高い頻度で接触不良が起こってしまう。 アルコールとかで拭くと綺麗になって、接点部分がある程度復活するのでお勧め。

3. 位相をひっくり返す

位相切り替え

録音されているメディア、そして音そのものはアナログではあるけど、マイコンへ読み込まれる際に波形が逆相になってしまうことも。 そういう状態でも正常にロードできる場合もあるけど、エラーとなってしまうこともあるわけで。 データーレコーダーには大抵この位相を変更するスイッチが設けられているので、ぜひこれを試してもらいたいところ。

番外編

これでダメなときは、個人的には最後の手段として音楽用ソフトであるCubaseなどに取り込んで、テープの劣化によって音量の急激な変化や、ハイ落ちしてしまった音をEQでブーストしつつコンプかけたりすると、結構高い確率で読み込めるようになる。 過去に何度もこれで修復はできているので、音楽用ソフト持っている人には最終手段としてお勧め。

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