Macintoshユーザ遍歴
[Macintosh] DATE:2014.05.18
Macintosh LC
1991年、はじめてのMacintoshユーザに。
ようやく手に届く価格帯になって、ローンで購入。
音楽目的だから、MIDIインターフェイスとMIDIシーケンサも同時購入。
モニタはLCにぴったりデザインな12インチRGBで、ピザボックス型LCが強烈にかっこよかった。
このとき「ローン組むし、せっかくだからIIsiにしようかな?」と思ったけど、あまりMacintoshの性能差がよくわからず、見た目と値段でLCへ。
安くなったとは言っても、音楽するための基本的な構成で揃えて40万円というお値段。
しかしやっぱりローコストモデル。
性能はいろいろと犠牲になっていて、使い慣れていくうちにLCの性能が厳しくなっていくわけで。
同時に買ったシーケンサは、これまた「値段」だけで決めてしまった「EZ Vision」。
ピアノロールという機能に初めて触れたときは、全くさっぱりわからなかった。
当時、国産マシンでシーケンサとしてシェアが大きかったのは、PC98シリーズの上で動く今は無きカモンミュージックの「レコンポーザ」で、数値での打ち込み(入力)がよく知られていた時代。
EZ Visionでもピアノロール状に線を引いていけば、いわゆる「打ち込み」はできるけど、どちらかというとリアルタイム入力をメインに考えられてる感じのシーケンサ。
そのおかげで、EZ Visionと出会ってからは、シーケンサは基本的にリアルタイム入力で、ステップ入力(数値打ち込み)という作業は一切やらない人になってしまった。
ところで、当時はMacintosh用のゲームもまた高価で、ほとんどゲームすることはなく、付属のHyperCardで遊ぶことが日常的に。
OS(漢字Talk 6.0.7)を触ってるだけでも楽しくなってしまうコンピュータ。
Macintosh IIci
この性能差を手にして初めて実感したときは、本当にびっくりした。
とにかく速い。
ウィンドウ開くだけでも、めちゃくちゃ速い。
RAM 8MBのHDD 160MBモデル。
同時に買ったものは、13インチRGBモニタ、Apple CD-ROMドライブ、MIDIインターフェイス、そしてシーケンサはCubase。
でも当時買ったCubaseはMIDIしか扱えない「Steinberg Cubasis」。
ちなみに同じ製品名で現在はiPad向けにあるけど、それではなく1990年代に出てたMacintoshで動くMIDIシーケンサ。
そして結局支払った金額は100万円のギリギリ手前の99万円。
今考えると、パソコンを買う金額としては1桁違う。
中古の古いPCなら2桁違う。
当時の国産機もそこそこ高かったけれど(大体普通に20万円前後だったと思う)、やっぱりMacintoshは格段に高価だった時代。
同時に買った「Spaceship Warlock」という、今では死語同然になった「マルチメディア作品」の走りとなるゲーム。
媒体はCD-ROMで、わたしが初めて遊んだMacintoshのCD-ROMゲームでもあり、出てくる音のかっこ良さと映像の動きや美しさには、本当にもの凄い感動だった。
結局のところ当時は解けず終いになってしまったアドベンチャー系ゲーム。
実のところ、英語なんて全くわからない時代で、読めるのは「英語」ではなく「アルファベット」だけ。
しかも輸入盤のゲームだったから100%英語で、インストール手順さえ読めず、かなり適当に遊んでた(とりあえずCD入れたらアイコン出てきて、クリックしてた……)。
そもそも英語を聞いたり読んだりしながら進めるアドベンチャーゲームだから、まともに先へ進められるはずが無いわけで。
Macintosh SE, Macintosh SE/30
特にSE/30は凄く好きだった。
Xceedのカードを入れて、内蔵モニタでも256階調グレー表示させられるようにしたり。
最終的にはDTPマシンとして使い込んで、そのまま同僚へ譲ってしまったけど、今考えると持っておくべきだったと若干後悔。
初代SEは、パソコン通信の端末として使ってた。
オムロンの9600bpsモデムでNiftyServeとか繋いだり、地元ローカルな草の根BBSへ繋いだり。
Macintosh II, Macintosh IIfx
当時最速のIIfxはほんとになんでも動作が速かった。
何をやってもキビキビ動いてた。
システム7を入れても動きが速く、すごく快適。
買った時にAudiomediaのカードが既に取り付けられていて、元オーナーは音楽で使っていたマシン。
この頃、Macintoshで音楽することも目的ではあったけど、ハードディスクレコーディングとか、そういうのはあまり興味が無くて、カードは使わないまま。
Alchemyとかインストールされたまま中古屋に並んでたっていうのも、今から考えると凄い。
当時はまだあまりソフトのコピーに対して、違法ではあるけど考え方が緩く、あまりしっかりとした法整備もされていなかったような気がする。
高価なアプリケーションも違法コピーして平気で利用されてるのをよく見かけたなぁ……。
初代IIは、ほぼコレクター的な衝動で買ってしまっただけど、ほとんど利用せずに手放してしまうことに。
Macintosh IIvi, IIvx, Macintosh Quadra 700
3機種まとめた理由は、完全にお仕事用途で買った機種。
IIviとか、面白みとか度外視の完全にコスト勝負なマシン。
筐体デザインも全然好きじゃないけど、仕事用だからその辺りは全く考慮せず。
Quadra 700の筐体デザインはIIciをそのまま縦にしただけだからすごく好きだった。
ソフトの動作も当時とてつもなく高速に感じた。
さすがは68040 CPUだけのことはあるなー、と。
だけどやたらと爆弾マークに悩まされたツラい思い出が一番印象に残ってる。
PowerBook 165c, PowerBook 180c
ラップトップマシンも手を出すことに。
仕事でMacintoshを使うようになって、外出先でのプレゼンも必要になったのがキッカケで。
そしてまずは165cを買ったけど、ディスプレイの仕様上で沈むマウスポインタがツラくて、しかもこのマシンで当時はDTP作業してたから、もう大変過ぎ。
そして半年ちょっと経った後、180cへ乗り換え。
画面は小さいけど、すごく綺麗な液晶で、ブラウン管で見慣れていた自分としては、かなり感動。
内蔵できるモデムがアメリカで発売されたばかりで、日本にはまだ売って無くて、恐る恐るCompuserveでお店を探して発注。
まだそういえば、当時は個人が利用できるネットワークと言えば「パソコン通信」。
Compuserveで注文したときは、いよいよ自宅でも海外の物が直接買える時代になっただなぁとじわりと感無量に。
その後
1994年には、ついにAT互換機(DOS/Vマシン)に手を出してしまい、一気にMacintosh離れが進んでしまってしまって、1996年頃には自宅にMacintoshは影も形も無いことに。 あるのは自作マシンやCOMPAQのマシンとか。
そして月日が経ち……
PowerBook G4 1GHz(アルミ), PowerMac G5 1.8GHz & G5 Dual 2.5GHz
と、音楽目的でOSXなマシンでMacユーザ(Macintoshではなく、Mac)になったけど、実際に利用してたのは2005年頃から2008年頃まで。 その後は、結局またPC互換機(という言い方が古いな……)ユーザに。 一番の大きな理由は、MacがIntel CPUへ移行したことで、持ってるソフトがバージョンアップしたらPowerPCマシンでは動かせないとか、そういうのが増えてきたため。 それと、どうしてもMacにMacintosh時代の楽しさを求めてしまうんだけど、全く楽しくなかったため。 もう完全に「道具」な感じ。 筐体もかっこいいし、OS画面も綺麗でオシャレ。 でも、全然面白くない。 この面白く無さ過ぎ度合いは、MS-Windowsと然程変わらない。 それだったら、いろいろ安くつく方がいいし、と思うようになり、この辺りから急激に「コンピュータ自身に楽しさを見いだす」ことは完全に諦めてしまい、コンピュータはただの道具、という見方になったキッカケにも。 ようやく目が覚めた感じ?
そしてまた月日が経ち……
Macintosh LC II
実は本体だけ、eBayで2010年頃に購入。
モニタもキーボードも無く、全く1度も使わないまま、結局半年くらいしてすぐにeBayで出品して手放してしまった。
同時にイーサネットのカードと、Apple //eカードも買ったんだけど。
実はApple ][のゲームがやりたくて、揃えようとしたけど結局は目的果たさないままに、手放した機種。
しかしイーサネットのカードだけ売れ残ってしまい、捨てることもできずに、そのまま段ボール奥底へ(そしてこの後、利用する機会がやってくるとは)
そしてそしてまた月日が経ち……
2014年、古いサンプラー(楽器)の波形エディターを探してるうちに、Macintoshがやっぱり絶対確実、と昔の感情が蘇ってしまい(&高ぶってしまい)、ついにまたMacintoshユーザとして出戻ることに。
Macintosh LC III

PowerBook 180

Macintosh IIci
