8ビット箱

DTM/DAW環境30年以上使い続けた所感

予めのお断りとして、所感をつらつら書いてみる「個人的な見解」。 何の参考にもならないと思うので、いわゆる便所の落書き(しかも長い)を眺める程度に留めてもらえればと思う内容。

それってこのサイト全体的に、ではあるんですけど。

初めてパソコンでMIDIシーケンサとして使ったのは1992年に買ったEZ-Visionってソフト。 その1年後くらいにCubase 1.0を買ったから、Cubase歴30年以上。 途中、他のDAW(Studio Vision, Digital Performer, Pro Tools, Logic, Reaper, Bitwig, Reason)も使ったりしたけど今のメインはCubase。 パソコン環境もMacintoshとWindows PCを行ったり来たりで、現時点ではWindows PCを使用。

パソコンで音楽をする、という事を途中でイヤになったこともあったわけで。 理由は「買ったソフトで発生しているバグが現行バージョンでは直してもらえず、有償アップグレードで次のバージョンに投資してバグが解消されたものが手に入る」という事を繰り返しているから。

個人的な感覚だけど、買ったソフトがバグっていて、少し時間がかかったとしても既知のバグ(メーカーがバグと認めたもの)は、その製品を買ったユーザにバグ修正したものを配布する、というのは結構普通のメーカーとユーザでの間の商取引だと思っているわけで。

だって、その機能バグったままだったら、その商品は不良品なのでは?

だけど、そのバージョンを所有しているユーザは「バグを諦めて使う」しかなく、そのバグで困ったら「次に出てくるバージョンを購入する」みたいなことに。

そしてそのソフトは「バグ 込み込み 価格」的な意味合いで販売されているとなってしまう。

アップデート対応できないハードウェアだとそれって大問題になりそう。

最近、この流れに慣れてきたので「これが普通だ」と諦められるようになった。

趣味で音楽している身だから、ソフトが動かなくなっても生活には影響しないし(メンタル面ではちょっと影響あるけど)。

途中いろんなDAWを使ってみたくなったのは、抱えていた問題(バグ)が他のDAWでは解消できるはず、と期待していたわけで。

でも移行する度に裏切られてしまう結果。

結局「どのソフトも同じ流れ」で、そのソフトにバグがあれば、次のバージョンへ「有料」でアップグレードして、過去のバグが修正されるという、残念なループへ入ってしまっていることに気づいてしまった(気づくの遅かった気もするけど)。

そうすると、自分が出した答えは「他のDAWを使うことの方が、結果的にコスト高くなる!」、そしてCubaseへ再着地。

比較的、他のDAWに比べて重いけど、バグも多いけど。

ところで、決してCubase推しとかではなく、個人的に思うのは「使っているDAWはあまり変えない方が結果的に良かったかも」ということを書きたくて。

そういう意味では、自分としては最初に使ったVisionが今も生き続けていたら……と思ったりも。(そういうのもあって個人的にギターメーカーG社は好きじゃないです。イメージ悪すぎ。)

どうしても「ソフトのバグ込み込み価格」に納得できなかった時期もあって、その時は完全にハードウェアだけで音楽していたけれど、当然ながらハード機材を収集すれば部屋のスペース圧迫、部屋の気温上昇(夏は地獄、冬は暖房代わり)、ビンテージ級ハードは次々と故障しメンテナンスのループ、スパゲッティ状態になるケーブル類、電気代アップ、等々にちょっと悩まされてしまう。 それでもハード機材独特の音や、操作感はとても自分には合ってた。

最終的にハード機材メインをやめたのは、引っ越しがきっかけ。

ハード機材メインの時期に3回引っ越しして、3回目で「機材の梱包とか、部屋の整理とか、もう無理かも!」となってしまって、一気にほぼ全てを手放した。

今もまだハード機材を続けて使っている唯一の機材は、Cranborne 500R8に刺して使ってるAPI500互換系のエフェクタ類のみ(これ書いてる時点は、SSL G Comp、Rupert Neve Designs 542、IGS RB500ME、Cranborne CAMDEN 500という組み合わせ)。 曲を作った後の最後に調整するマスタリングでは、デジタルなプラグインではどうしても好きな音に仕上がらないから、コンパクトで部屋のスペースも圧迫しないし、というのが理由。 そしてアナログ機材で音を仕上げたものを、ハイパスフィルタ目的でEQプラグインと、音圧調整だけリミッタープラグインだけを使うという、超シンプルなマスタリングパス。 CAMDENはマスタリング用ではなくて、使っているベース(WAL Mach IIフレットレス)で好きな音が即出せるので、今まで持っていたベース用プリアンプとかの類は一切使わなくなってしまった。 「MOJO STYLE」は「THUMP」の設定で、ほんの少しだけ利かせるくらいだけど、一気に音が太くなる。 極稀にミックスする段階でドラムだけG COMPでまとめたり、RND 542でキック太くしたりとか。 面倒だからミックス段階までは基本的にドラムも他の音もデジタルプラグインのみで音作り。

DAWの話に戻ると、「一部の、とある機能が使えない」程度であれば、それを使わない方法で曲を作れば済むんだけど、酷いバグだと「アプリが起動しない」とか「曲を作っている最中にクラッシュして落ちる」とか、役目を全然果たしてくれないバージョンに遭遇することもあったり。

流石にそういうバグは、そのメジャーバージョン内でバグ修正してくれるから最終的には使えるんだけど、何か月もまともに使えなかったという事は、ここ最近でも起きてた。 そうなれば、その間は他のソフトを使ったり、1つ前のバージョンを使ったりで、「お金を出して買ったそのソフトが使えない状況が一定期間発生している」ことが、ちょっと納得しがたいというのが個人的に思うところ。 これがサブスクのスタイルだったら、でかい問題になりそうな気がするけど。

他には、時代についてこれていなくて見切ったというDAWもある。

とあるDAWでは2022年6月時点でも、VST 3プラグインに対応していなかったりするものが。 古いVSTの規格(VST 2)では作られていない、VST 3のみに対応した愛用しているプラグインが一切使えない残念な状態。 一応そのソフトで公開されたロードマップにはVST 3対応予定とは入っているけど……。 でも流石にちょっと対応が後手後手すぎて、今後のこのソフトの将来性さえ懸念してしまう。 実際、このソフトウェアメーカーは他社に買収されてしまっていて、社名も変わってしまっていて。 前の社名の方がかっこ良かったな……。

ところで最近の傾向として、そしてDAWやプラグインメーカーが徐々にサブスクリプション購入へ移行していっているのは、ちょっと気がかりな点。 今のところメインで使っているDAWやプラグインでは買い切りだから使い続けているけど、サブスクリプション形式に変わったら、使うのをやめてしまうと思う。

でも、バグ修正されたものを手に入れるために、次のバージョンへアップグレードし続けるループは、ある意味サブスクリプションみたいなものかもしれないけど。

完全(?)なサブスクリプション形式って、サブスクリプションが切れるとソフトそのものが使えなくなる、っていうのがツラい。 サブスクリプション購入して使っているソフトのバージョンは、サブスクリプション切れてもそのバージョンまでは使い続けられる、っていうスタイルのライセンスもあるから、それは個人的にOKかなと思ったりも。 例えばBitwigとかが、そういうライセンスだったと思う。 自分が持っているBitwigはV3までで、V4からは使うことができない感じに。 1年ちょっと使ってたけど、今一つ自分には合わなくて使わなくなったからライセンスは更新せずそのままの状態。 でもV3をまた使いたいと思えばいつでも使えるから、もしかしたら何かのきっかけでまた使うかもしれないし、と思うとこのスタイルのライセンスって、通常の買い切りと変わらないかも。

こんな感じで、ソフトウェアのDAWとハードウェア機材を行ったり来たりもあったけど、2022年時点ではDAWへ移行したことで部屋の中スッキリ。

30年前に比べて全く次元の違う音楽制作環境に変化したと、ここ最近改めて思う。

まさかパソコンの中でリアルタイムにシンセサイザやサンプラーなどの音源(機材)が使えるなんて、当時からしたら完全にSFな世界。 VSTなどの統一された規格で、フリーウェアのシンセやエフェクタもたくさん公開されていて、音楽を作ることのハードルがものすごく低くなったわけで。 30年前にパソコンでDTMすると言っても、音源はハード機材であるシンセやサンプラー、ドラムマシンなどは揃える必要があったし、それをMIDIケーブルで繋いで、そしてミキサーへ音を入れてまとめて、録音はテープやデジタルレコーダーを別個に用意して、みたいになって、お金も場所も相応に必要な世界だったから。 シンセ1台用意しても、マルチで音が出せないものもあるし、そうなれば気合でMTR使って重ね録りしたり、お金ある人はMIDI接続するシンセを何台も同時に鳴らせるようにしたりして、「男の120回ローン」というのにお世話なった人もそこそこいるんじゃないかなぁと思うわけで。

今だと「男の」ってつけると、それ差別とかになるから今どきはそういう広告コピーを使え無さそうな気がするけど、当時、とある楽器店が展開していたキャッチコピーだったり。

ハードルが下がった今、それによって当然ながら誰でも作ることができて、誰でもいつでもSNS使って公開できて、ソフトによってはコード進行さえアシストしてくれて音楽の理論とか不要だったりで、そういった音楽がすごい勢いで増産される世の中へ。

クリエイター(アーティスト)としては嬉しい「制作環境」になった反面、特に無名のアマチュアアーティストとしては逆にハードル上がった気がするわけで。

リスナーの視点になると、聴ける曲が膨大な数過ぎて、ニッチなアマチュアアーティストの曲に出会える確率は、もしかすると1億円の宝くじを当てるより低い確率になっている……かも?

そこそこ積極的に他のアマチュアアーティストが作った曲を聴いていると思っているけど実際に聴けている曲の数としては全世界でリリースされているアマチュアアーティストの曲の数から考えると、本当にほんの一握りだと思う。

そして日々せっせと誰にも聴いてもらえない曲を増産し、その母数を増やす貢献をしてしまっている自分がいる今日この頃。

死ぬほど時間持て余してる人いらっしゃったら、どうぞ。
House-eey: https://house-eey.com/

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