8ビット箱

アルバム「silicon societies」

新年あけましておめでとうございます。

ということで、

14枚目となるHouse-eeyのアルバム「silicon societies」を公開。

House-eeyという名義で活動して最初に公開した曲「notes on the mouse」は2005年の1月なので、ちょうど17年目に突入。 色々と機材が変化しても基本コンセプトは守り続けて新曲が10曲。

今回、新たな試みとして全ての曲のベースは、WALのベースを何度も録って左右へパン。

いつかやりたかった事、ようやく実現。

自分の弾くベースはアドリブもかなり多いから、全く同じフレーズを複数回録り直すっていうのは難しくて。 まずは基本的なベースラインをアドリブしながら決めていく。 それが決まれば、ひたすら決めたフレーズを弾き倒して体(指)に記憶させる。 ただ延々とアドリブ無しのシンプルなフレーズは退屈だから、アドリブで生まれたアクセントも同時に体に記憶させる。 ベース録りが、いつもよりも4~5倍時間がかかってしまった。

WALのフレットレスベースらしい独特の音も聴いてもらえるように、今まで以上にベースの音はちょっと大き目にしてみた。 この多重録りは普通のフレット有りベースでやっても、ピッチはほぼジャストだから、音のウネりも出せないと思うし、フレットレスらしい「不安定感」が独特の味付けになったように思う。

DAWを使っているからといっても、酷いテイクをがんばって修正しても、納得できる感じにはどうしても仕上がらない。 ありがたい編集機能には頼らず、リアルに弾いていることを妥協せず、たった4小節のフレーズでも何十回も録り直しでなかなか大変。 アナログテープだったら、もう擦り切れてしまってるのでは?と思ってしまうくらい、何度も何度も繰り返し録り直し。

今回使ったDAWはSteingberg Cubase 11のみ。 色々と他のDAWを渡り歩いたけど、結局のところ以前使っていたCubaseへ戻ってきた。 ハードのシンセは全て手放してしまって(CASIO CZ-101だけは押し入れの中)、音源は全てVSTiプラグイン。 アナログ機材から得られるモチベーションって大切だけど、曲作りとかに集中するのであれば、実物のスイッチやツマミを触らなくても大丈夫な感じがしてきた。

唯一使ったハード機材はマスタリング時に通したSSL G Comp、Rupert Neve 542、そしてElysia Xfilterのみ。 ハード機材は大好きだけど、もうそろそろいい歳だから、音楽環境は極限まで縮小させてみた。 身軽になれば、それはそれで気持ちも楽で、例えばハード機材だと経年劣化で故障とか、そういう心配も無くなる。

機材修理で半田ゴテを握る代わりに、ちょいちょいやってくる各ソフトのアップデート作業とか地味に面倒だったけど。

制作に約1年かかってしまっていつもより苦労の多かったアルバムなので、1人でも多くの人に聴いてもらえると嬉しいんだけど、いつものように誰にも見つけてもらえないと思うから、そもそも聴いてもらえないという残念なことになるのは不可避かと思うわけで。

では、15枚目アルバムに向けて……ネタ切れ状態になりかけていて、ちょっと変わったことしたいな……例えば、1曲にフレットレスとフレット有りの2本を使ってみる、っていうのも考えてたり。

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